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ねがはくは2017.04.08 Saturday
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桜の季節は別れの季節でもある。僕の団体からも多くの若者が巣立っていった。僕の団体は、学生のボランティアからの継続して働いた若者がほとんどである。事業のほとんどは1年契約で、翌年の仕事は保障できない。したがって、ほとんどの若者は1年契約で働らいてもらうしかない。
将来、幹部職員にとひそかに期待して働いてもらった若者が、家族から「もっと安定した仕事を」と強く言われて去っていったことも1人や2人ではない。若い人のこれからの働き方として、行政とはまた違って、行政と市民との間の大きな空間を埋め、多様なつながりをつくる地域づくりの主役は私たちのようなNPOなどの市民活動だと思っている。
がっかりはするが、これも「仕方ない」。いつもそう自分を慰めている。最近、年をとると、多くの事象や人を見てきたせいか、自分自身のことを含め、「仕方ない」と考えることが多くなった。
この言葉は意外と便利なのである。うまくいかないことがあっても、「仕方ない」でなんとか、過ごすことができる。うまくいけば、『やったあ!』と大喜びすればうれしさも数倍になる。
僕がほかの方から、「明るく」見えるとすれば、ひょっとして、ただそんなことなのかもしれない。
しかし、桜の季節である。春はうれしくもある。また、新しい出会いがある。去る若者もいれば、新しくやってくる若者もいる。今年も、教育系や社会学系の大学院生や大学院や学部を終えて、私たちの団体に入った若者が数名いる。よく話してみると、すごい力を持っている若者もいる。学生時代から大学内外で様々な活動をしていて、社会とのネットワークをを持っている。そのネットワークは僕たちにとっても実に貴重だ。こんな頼もしい若者もいる。
元大手の新聞記者で、多くの原稿を世に出してきた女性も入ってきた。これから、色々な人たちがやってくる。そんな方々の力を借りて、何ができるだろうか、ものすごく大きな夢が広がってきた。
やはり、ぼくは、春が好きだ。僕の大好きな西行も「願い」どおり、春を楽しみ、桜が咲く3月末に死んだ。
ねがはくは 花のもとにて 春死なむ その如月の望月のころ 西行法師
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スポンサーサイト2018.03.30 Friday
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